こんにちは、

先日まで「鉄筋コンクリート劣化の３大症状」のうち、　　　　　2つの症状についてお話させていただきました。

今回は最後となる（３）内部鉄筋の腐蝕について　　　　　　　　説明させていただきます。

【鉄筋コンクリ－ト劣化の3大症状】

（１）コンクリートのひび割れ　　　　　　　　　　　　　　（２）コンクリートの中性化　　　　　　　　　　　　　　　（３）内部鉄筋の腐蝕

内部鉄筋の腐蝕要因

①鉄筋が腐蝕するのは酸素と水が原因です！＝酸化　　　　　　　　　  どちらか一方が欠ければ鉄は絶対に錆びません！！

②コンクリートには若干の塩分が必ず混ざり込んでおり(内在塩分)　　　　　　　　　空気中で漂っている塩分(飛来塩分)が腐蝕をより加速させます。

また、前回述べた様にコンクリートが強アルカリ性を失うと、　　鉄筋を守っていた不動態被膜(酸化被膜）の効力も失い鉄筋には「錆」が発生し、錆からくる膨張そして膨張によるコンクリートのひび割れに繋がります。

結論と致しまして、コンクリートが中性化すると内部鉄筋の腐蝕が進行し爆裂によるコンクリートの剥離・剥落といった極めて危険な状況になってしまいます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　劣化（ひび割れ・モルタル浮き・爆裂）が進行するほど、下地補修に要する費用は高額になります。

よって、空気中の二酸化炭素や水分・塩分等の外的要因を遮断するための塗装や防水はコンクリート保護に大きな役目を担っている事がご理解いただけるかと思います。

最後までありがとうございました。

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